炊飯器を買うの巻(1)

特別定額給付金10万円が手に入るときに、「炊飯器買おう」と思い立ち、実際に買うまでの庶民のストーリーです。

 

給付金10万円、きっとぼんやりしていると日々の生活や洋服でなんとなく消費して終わってしまう…と思い、意味のある使い方を考えた結果たどり着いたのが、「良さげな炊飯器買おう」でした。「ついでにいいドライヤーも買おう。きっとそれでちょうど10万円になるはず!」

完璧な構想である。そして控えめに言ってもかなり有意義な使い方である。

ちなみに今の炊飯器は、一人暮らしを始めたときから使っているMAX三合炊きの、いかにも一人暮らし用!な安いやつ。別に不味いと思ったことないけど、美味しい!と感激したこともない。

 

そうと決まれば、とりあえず下見。ヨドバシの炊飯器コーナーに直行。ウキウキ

そうしたら、そこにはあの手この手でとにかく米を美味く食いたい、という日本人の英知の結晶がこれでもかというくらい並んでいた。

が、むしろ並びすぎていて悩む。

悩むというと、AとBのどちらを選び取るべきか決めきれない、という感じだけども、全くそういうレベルではなくて、「なにが分からないのか分からない。情報量多い。無理。」というぼんやり感。

この中から、マイベストオブ炊飯器を選ぶ自信ない。

 

とはいえ。なんとなく、老舗が好きな私。

ここは象印、またはタイガーの動物2択…な気がする。オシャレ感より、米一筋感に寄せたい。中身分かんないけど、象印は信頼できる気がする。見ても分かんないけど、信頼できる気がするぞ。

なんて気持ちでウロウロしていたら、若い女の店員さんに声かけられる。

「炊飯器をお探しでしたか?」ハイそうなんです。

「お使いになるのは、何名さまの予定ですか?」アッ、一人です。

「お一人ですと、三合炊きなどもありますが、容量はお決まりですか?」アッ、5.5合炊きで。

 

もうね、5.5合炊きにする、っていうのだけは当初から決まってた。

おいしさや機能以前に、一人暮らしだから少量炊きで足りるという考えがそもそも違う、と最近思っていまして。

一人暮らしのサラリーヒューマンはですね。ご飯を家で待つ子もいなければ、毎日残業できちゃうわけで、すると毎日料理する余裕もないわけで、というか毎日炊飯器セットする余裕もないわけで。…と言うのは言い過ぎかもしれない、みんなはどんなに忙しくても炊飯器くらいセットできるのかもしれない、けども!少なくとも!私は!毎日炊飯器セットする余裕は一切ない!!毎日21時22時に帰ってきて疲れて床で死ぬ時間が必要だし、朝はギリギリまで寝てたいし、朝セットして家出るなんて絶対無理…(結局本人の問題)

なのでね、炊けるときにまとめて炊いて冷凍しときたいわけですよ。だけど、三合とかだとあっという間に無くなる。お昼におにぎりなんて握った日には。

なので、もっと大量に一回に炊く必要がね、少なくとも私には、あるわけです。よって5.5合炊きが最も合理的である。あと三合って三合炊くとみっちみちになってしゃもじ入れると必ず溢れる…(切実)

 

話はヨドバシの売り場に戻りますが、

店員さん「ちなみに炊き方はもちもちとしゃっきり、お好みはありますか?」当然のように聞いてくる、店員さん。

一方、「もちもちとしゃっきり!?しゃっきりってなんだ、しゃっきりって。」とピンと来ない私。しゃっきりしたご飯、分かるようで分かんない…

うーん、硬めのご飯が好きです、と言うと、

「ではしゃっきり系ですね。しゃっきり系ですと、〇〇のメーカーの一択ですね」というようなことを言われた。

しゃっきり、という概念がしっくりこないままに、とりあえず象印でもタイガーでもないメーカーを言われたことで(しかも一択)お姉さん店員への興味と信頼を失った私は、なんとなく濁してカタログだけもらって帰ってきてしまった。(結局自分の思った方向のものを勧められないと受け入れないめんどいタイプの客)

お姉さんとは語彙のセンスが合わないなー、しゃっきりて…と思いながら帰ってきたんだけど…

どうやらカタログを見ると「もちもち(もっちり)」と「しゃっきり」という表現は炊飯器業界では一般的らしい。どこのメーカーでも書いてある、なんなら炊飯器の機能に「もちもち」「しゃっきり」みたいな炊き分け機能すら堂々とついているので、もうこれは当たり前の表現と言って良さそうです。はい、ここテスト出ます、絶対出ます。

ちなみに、なんとなくお察しのことと思いますが、しゃっきりはカレーとかお寿司とかに合う、粘りが強くないタイプのご飯みたいです。

いまだに腑に落ちないが、まぁいいだろう。

ふーんふーんと持ち帰ったカタログを見て、各社なんだかとってもすごいのだけれど、「炎舞炊き」「Wおどり炊き」「ご泡火炊き」「外硬内軟」などの各社一押しワードを見ても、比較がむずい。(ちなみに、前から順番に、象印Panasonic、タイガー、日立です)技術の説明されても、結局それで炊いたご飯を比べないと自分にとっての一番はわからない。。

ということで、黙ってカタログを閉じる私。

炊飯器買うの、むずい。

なかなか買い換えないぞ、家電。ミスは許されない。しかも毎日の幸福度に直結するタイプの家電。

 

もう、正解教えて!と安直に「炊飯器 ランキング」とかで調べてみるも、やはり数でランキングされると「安いのに全然不満なく美味しく炊ける炊飯器」みたいなのが上位に出てくる…それも大切だけど違う、求めてる情報と違う、やはり答えは自分で見つけるしかないのだ…と決意を新たにする(おおごと)。

 

こういうときパッパと決められないのが仕事できない私。悩んでるうちに、というか「悩む」レベルに到達しないうちに、士気が下がっていく(あるある)。

「最近忙しくて全然家でご飯食べてないし、もういいんじゃん…?」という結論になりかける。

実際、生活が不規則で「丁寧な暮らし」への憧れが逆に落ち込んでいく現象ってありますよね。実現から程遠すぎてどうでもよくなるという。そんな感じ。「あたいには高すぎる望みだったんだ…」みたいな気持ちになる。

 

それを、「このままじゃいけない!やっぱ炊飯器買おう!」となったのは、もうこれただの加齢なんだと思うんだけど、いきなり変な痩せ方してサイズダウンしたのと(他人からは分からないレベル)なんか急に頭皮の危うさを感じ始めたため…笑

特に後者。髪、大事。てか、髪を失う恐怖がやばい。

これも他人に聞くと全く分からないレベルらしいんだけど、なんか分け目、肌色すぎない…?みたいな違和感。毛…!カムバック…!!

換毛期だと信じたかったけど、そろそろ実りの秋だよ…!毛…!!起きて…!!!生えて…!!!!!

 

ということで、やっぱり生活不規則良くないと目が覚め、改善の一環として炊飯器購入に再び乗り出したのであった。

いやー、毛(が無くなる危機感)の力すごいわ。

目が醒めるような恐怖。

 

なお、この時点(8月末)で定額給付金の半額が、すでに己への誕生日プレゼントとしてのアクセサリーに費やされていることを申し伝えます。

だってかわいすぎたんだもん…っ!!

 

 

さて、今日はもう寝たいのでここで中断します。。

全く炊飯器購入の場面に入る兆しないけど、まだ長くなるので一旦アップしちゃいます…笑