マッサージチェア

この間整骨院に行きまして。

なんでかというと、寝違えたから。寝違えってなんであんなにつらいんですかね。寝違えたっていう、失敗のレベルの低さのわりに、代償が大きい。でもよく寝違えちゃう。

私の最大の長所が健康であることなんですけど、あえて三大持病を挙げるとすれば、寝違え・火傷・ささくれ だな!って思います。まぁ何が言いたいかというと寝違えが深刻。

 

で、そんなわけで久々に行く整骨院

恐る恐るドアを開けて入ると、まだ前のお客さんがいるらしく、久々に見る先生はカーテンからヒョイと顔だけ出して「マッサージチェア使って待ってて」とだけ言うと、また姿を隠してしまった。カーテンの奥ではとぎれとぎれの話し声が聞こえる。

そのマッサージチェアは、狭い待合室の主のようにでんと居座っていた。大きくて、椅子というより、何か強大な装置のように思えた。これまでも見てはいたが、座るのは初めてだった。上着を脱いで、ゆっくり腰を下ろすと深く沈み込んでいく。座るというよりは、包み込まれるというほうが正しいかもしれない。

右に、たくさんのボタンが付いたモニターがある。適当に、「肩甲骨」と書かれたボタンを押してみる。すると、静かにモーターの電源が入る音がして、装置が息づいたような感じがした。中のもみ玉が動き出し、強めの力でごりごりと刺激してくる。同時に、足を包み込んでいるクッションが、ぷしゅー、ぷしゅー、とエアーを出し入れする。本当に呼吸をしているようだ、と思った。しかしそれは、愛おしさなどではなく、初めての生き物に触れるような、恐怖にも似た感情だった。

 得体の知れない生き物に全身を包まれ、身をゆだねている。そう思うと、自然と全身が強張った。

リラックスしなければ――そう思うが、動くモニターから目が離せない。耳は、無意識にいつまでもモーターとエアーの音を探っている。

殺されるかもしれない・・・

ばかげていると思いつつ、その考えがいつまでも頭から離れない。

このままこの装置に優しく握りつぶされて、そっと殺されるのではないだろうか?あるいは、首元から真綿か何かが出てきて――優しく。

 

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えっと、盛りました。なんかだんだん小説調になったのに乗じて、後に引けず盛りました。引けばいいのにね。自分のブログなんだから。

でも殺されるんじゃ?という恐怖で頭がいっぱいだったのは事実です。笑

ちなみに、この次の日職場で先輩に「昨日マッサージチェア使ったら装置っぽくて優しく殺されるかと思いましたわ」みたいな話したら「あー、真綿かなんか出てきて?みたいな?」と言われ、あーほんと感覚としてはそんな感じ!と納得したのでそのまま書いちゃいましたよ。

 

最近のマッサージチェアってすごいんだね。あんなにボタンがいっぱいあるとは。。

そしてすごい気になったのは、ボタンの中にけっこう大きい面積で「そこいや」「そこもっと」というボタンがあったことですね。。

いや、うん、人が今されてるマッサージについて感じることをもっとも簡潔にわかりやすく表現するとその2語なのかなとは思うんだけどね。気持ちはすごいわかるんだけど、なんだかなー。率直すぎて。

でも、これは使ってみようと思って、まさに「なんかそこ痛い。いやだ」ってときに「そこいや」ボタンを押してみたんですよ。当然、「あ、ごめん」って感じでやめてくれんのかと思って。

そしたらさ、やめるどころか鬼のごとくその場所を強烈に刺激してきたんだけど、どういうこと?ボタン押す前より強いってどういうこと?笑

2、3回試したんですけどいずれも鬼のゴリ押しでしたね。なんなのあいつー。

 

ということで、本格的なマッサージチェアは初めてだったのですが全体的に信用できない感じでした。知能が無駄に高そうで、より一層。

 

でも整骨院の先生の腕はいいので、また行く予定です。あえて早めに行ってリベンジするか迷い中です。

 

以上です。