克という漢字

先日、仕事で文書を見ていて、初めて「克雪(こくせつ)」という言葉を知りました。

この言葉、一般常識なのかもしれませんが、だったらお恥ずかしいのですけど、本当に28年ほど生きていて確実に初めて知った言葉でした。

で。すごくいい言葉だなぁー、と感動した。という話。

意味は、「雪による被害や問題を克服すること」で、字のまんまなんだけども、

ここに「克」という漢字を使うのがすごくいいなぁーと思ったわけです。

「克」という漢字には、改めて調べると微妙にいろんなニュアンスを含んでいるみたいなんですけど、

大きい意味の一つとして「克服」にあるように「打ち勝つ」という意味があって。

「かつ」と読む通り、「勝つ」=「克」でほぼ同じ意味なんだけど、

「勝つ」がダイレクトな「相手がある勝負に勝利する」意味合いなのに比べて、

「克」はどっちかというと「己に打ち勝つ」「困難に打ち勝つ」という精神面な視点の意味合いが強いように思います。

そこがね!

雪は勝負の相手なんじゃなくて、克服すべき困難であり、己の弱さであり・・・

っていう!雪国の人々の、雪に対する畏敬の念が伝わってくるようだ〜…!!って思って、勝手にえらく気に入りました。

雪国の、汗と涙と畏敬の念。って感じで。

ただその前に、ひとつ謝りたいのは、雪国出身じゃないのに勝手に妄想してごめんなさい。ってことです。でも言葉は本当に気に入ったんです・・・

まぁ、ここまで熱く語ったわけですが、由来は普通に考えて「雪を克服する」、っていう、

もうストレートにそのままなんだろうな・・・ということはうすうす分かっていますw

なお、調べたところ鹿児島市(県?)では火山灰が降った時に集めて捨てるための専用ゴミ袋のことを「克灰袋」というんだそうで。

これも克雪と完全にメンタルが同じ!いい!!と思っています(勝手に)。

かつては「降灰袋」といったそうですが、降灰を克服するということで「克灰袋」に変えたんだとか。

ていうか、メンタル云々より、これに関しては、「そういう袋が存在する」という事実のほうがびっくりしたんですけどね・・・鹿児島って火山灰そんなにすごいのか・・・!


まぁそんなわけで、克という漢字は今まですごく苦手意識があったのですが、ちょっといい印象になりましたw

ちなみになんで苦手意識があったかというと、

「かつ」(訓読み)「コク」(音読み)と読み方があるけど、自分のなかではこの2つの読み方のキャラがかぶりすぎていて、

【どちらが訓読みでどちらが音読みか分からない=単語で出てきたときにどっちで読むのか分からない】

という謎な現象にしばしば陥っていたからです。

本当にお恥ずかしいですが、『克己心』→「え…かっきしん?こっきしん?」といつも混乱するw

たぶんこれには、

克巳で「かつみ」さんと読む名前が存在すること、

そこから派生して?克己で「かつみ」さんと読む名前も存在すること、

そして芸能人に高橋克実がいること、さらには全然似ていない芸能人の高橋克典もいて、

どっちかというと高橋克典の名前のほうが普通っぽいのに、かっこいいほうが克典でハゲてるほうが克実であること

などが要因であると自分では考えています。

あるよね。何回覚えても覚えられない、自分だけがすごく苦手な、落とし穴みたいなポイント。

自然への畏敬の念!とか書いてたのに、最終的に高橋克実の顔だけが残るっていう・・・

今日の落とし穴ブログでした。

読みづらかったと思うのですが、最後まで読んでくださった方ありがとうございます。